2018/09/03

お化け屋敷と豪邸の間

ビクトリアピークで世界にも超有名な散歩コース、
抜群の眺めを擁しながら、
混雑とは無縁でのんびりジョギングできる「盧吉道」ですが、
普段は爽やかな散歩道のイメージが強かった一方、
沿道にいろな貴重な建物や豪邸が存在してることをご存知ですか?
数多く植民地になって初期から建てられたもので、
歴史建築が認定された所もただあります。


今回ご紹介するのが香港<最高>のお化け屋敷と言われる廃墟化した豪邸、
現在立ち入り禁止の地となり、
取材の敢行する日にたまたま運がよく、
管理の担当スタッフと交渉した末に入れさせて頂きました。
かつて撮影目的で不法侵入する人も少なくなかったため、
敢えて住所と豪邸の名を公開しません。
この記事で建物の雰囲気を堪能してください。


盧吉道」に沿って徒歩30分に経たないぐらいに目に入るこの建物ですが、
実は第二次世界大戦の前に、
国民政府の将軍~【竜雲】氏から建てられた邸宅です。
過去4回にわたる買い手に転々としたが、
いずれもよい結果にならなかったというウワサがいつの間にか広められた。
オーナーが倒産になり、
次のオーナーが家の中に死去などいい話がまったくありませんでした。


さらに夜中に子ともの泣き声が聞こえたり、
日本軍に占領されたり、
過去家内で修道女の首を切り落としたなど真相を究明できない話ばっかりで、
ビクトリアピークの好立地にもかかわらず、
かけ離れてる値段を付けてもなかなか引き取る手が現れません。
2004年についにオフショア法人から7628千万HKドルで買い取ったが、
それでもずっと放置されたまま約四分の一の世紀、
ようやく最近何か動きがあって、
ちょうど取材当日は管理者が入口周辺から庭までの修復作業を見た。
もしかして、近い将来は綺麗になって開放されるではないかと妄想してみた。


かつて豪華な室内写真を見たことがあって、
取材当日の無残な姿に変わって、
ある意味衝撃でした。
割れたカラスとあっちこっちの落書きは当たり前ですが、
それでも、豪邸という形はまだまだ健在です。
数年前までに取り残されたわずかな家具も撤去された模様、
とりあえず一階から二階まで一周をしてみた。


うわさのようなお化け屋敷な雰囲気はあまり感じませんでしたが、
やはり誰もいない広い家の中で、
一人でうるうるすると不安になるだろうかと予想してたから、
ありがたく同行して頂く仲間の二人を心強くさせてもらった。


建物外に温室と広い庭などもあるので、
一通りに回ってみた。
昼のこともあるが、
確かに夜になって、
真っ黒になったら、
肝試し最高の場所になるかもしれません。


温室と邸宅の間に細い階段があって、
降りたら、
地下室のような場所があります。
確かにプールも設けられたと記憶にあった、
当然水なんで全然入ってなかった。


トキドキしながら、
地下室まで降りてみた。
まるで別世界に突入し、
ヨーロッパ風の壁が無造作に葉っぱと木とうまくかみ合っています。


思ったより広かった地下室ですが、
空っぽで何もありませんでした。
本来余裕があれば、
じっくりみたかった。
管理者が「ちょっとならいいよ」ということで、
中に入ることをあきらめ、
今回取材最も見たかった景色に集中します。


まずは庭からのビクトリアハーバー、
この一生涯もこんな場所に住むことなく、
香港の海景色を独り占めするチャンスはないと思って、
わずかな時間でも感じてみたかった。
100年前に落成された頃の雰囲気を甦ろうしてみた。
中に入ることをあきらめ、
今回取材最も見たかった景色に集中します。


まずは庭からのビクトリアハーバー、
この一生涯もこんな場所に住むことなく、
香港の海景色を独り占めするチャンスはないと思って、
わずかな時間でも感じてみたかった。
100年前に落成された頃の雰囲気を甦ろうしてみた。


次に駆け付けないと気が済まない場所はここ屋上です。
この豪邸を知ったのもここから撮った一枚の写真のおかげでした。
なぜか【香港】という落書きと目の前の全てに合わせる映像ですが、
思った以上の魅力を感じさせられたため、
実際この場所に訪れてみたくなった。
時間を掛けて調べてから躊躇の気持ちも克服して、
やっとここに立つことができた。


運も助けられて、いろな難関も突破したが、
最後に再び試練に会った。
実際ここまでに辿り着くには屋外にある唯一の長い階段を利用しかない、
多少の覚悟ができてから一気に登り詰めた。
この一枚の写真のために頑張った自分に拍手に送りたいです。
今しか記録できない、今しか見れないこの香港景色のため、
苦労なんて何も思いません。


※現在は立ち入り禁止になってるので、
 許可のない限りに勝手に入らないようにしてください。

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