2018/12/05

【前編】聖士提反書院のブラッククリスマス

念願の建物を見学させて頂いたことができました。
香港の最もの辛いクリスマスがここにあった、
まさか学校で大虐殺が行われたとは誰も考えていなかった。
創立115年になって今年も12月に入ると、
どうしてもこの歴史が甦られ、
過去香港を防衛するための犠牲者たちに敬意を払いながら、
スタンレーを見守り続いた【聖士提反書院】をご紹介したいと思います。
(聖士提反書院➡セントステファン中学)


香港内に最も校舎敷地の面積が広い中学ですが、
それぞれの建物が歴史建築物と認定されます。
その上、
学校の玄関口にこのプレートに書かれてるように、
日本に占領された時にが収容所として山ほど民間人捕虜が拘束された。
微かな環境に立地された私立中学に一体何かあったでしょうか。


広々とした校内にこの高台からの眺めはとても印象的でした。
スタンレー湾が一望できながら、
香港には珍しい学校内の運動場も納めることができた。
それで読者も敷地のスケールを大体把握できるではないかと思います。


建築スタイルと役割について、
次の記事にまとめてやります。
今回はご紹介したいのが学校内で「書院大楼」という建物です。
敷地内一番古く(1930年)から建てられた、
男女生徒や教員の宿所、書斎、印刷室、教室など多様化に使用されています。


何と言ってもこの建物にも図書館があります。
その前には学校のホールとして使用された。


冒頭からお話をした大虐殺がこの玄関から入る場所に起きた。
取材当日から受けた説明による、
まさに下記写真の4つ柱の真ん中に起きた、
柱はあの当時のままで何もかわりませんでした。


1941年12月25日、
太平洋戦争による香港侵略が終焉に迎い、
植民政府のマーク・アイチソン・ヤング香港総督が日本に降伏した。
しかし、
最後まで守りの堅いスタンレーに布陣していた英軍と民間の志願兵ですが、
日本側に多数の死傷者が続出させたため、
クリスマスの日に学校を占領して、
まさしく当時が野戦病院が設営されているホールを発見した。
赤十字マークの掲示が見れながらも約60名傷病兵を銃剣で刺し殺した。


生き残られた牧師から目撃した証言による、
兵士以外、看護婦をはじめ、
病院付添人、医師、担架運搬手など約100名を別の一室に押し込んで、
その日の午後から深夜にかけて、
残酷な手段によって虐殺された。
また、宿舎にいる学生たちを守る教員の譚長萱氏もこの日に殺された。


虐殺後、近隣にある刑務所の守衛が専用する寮舎も含め、
校舎まで収容所にさせられた。
校舎だけで1000人の捕虜が拘束されて、
この「書院大楼」に370人も占められた。
終戦後、日本軍が校内の貴重品を盗み出し、
拘束された捕虜が燃料にして、
多くの場所も燃やされて破壊させた。
学校が最終的に修復できて再開したのが1947年でした。


学校敷地内から直結する道で「赤柱軍人墳場」(墓地)にも行ってみた。
当時虐殺された方々、
香港防衛戦争の犠牲者もここに埋葬されたと説明して頂きました。
先ほど話した学生のために犠牲になった教員『譚長萱氏』のお墓も見れます。


大人だけではなく、
生後間もない赤ちゃんのお墓もただただあります。
そして、外国人兵士以外、
名前すらはっきりわからない地元の方もここに埋葬されたようです。
「AH FONG、 AH FOOK。。」とは日本語で言うと〇〇ちゃん、〇〇ちゃん、
呼び方が同じであれば、入隊番号で付けられて分けるようにされます。


実は名前がわからないままで埋められた方も22名がいます。
壮絶な戦争の舞台になった学校とは切っても切れない墓地ですが、
学校経由で辿り着ける以外、
正面の入口から入ることができます。
毎日0800~1700一般公開されています。


墓地から再び学校敷地内に戻り、
もう一箇所が日本軍による破壊された場所をご案内されます。
一見ごく普通の建物ですが、
屋根が爆撃されたため、
終戦後の修復工事を加えて今の様子になった。
この二級歴史建築物の屋根以外、
ほぼ1930年落成された時とほぼ変わらないそうです。
現在は「文物展示館」として使用されています。


卒業生から寄付された多くの展示品で、
学校創立当時の模様、学校生活のあれこれがわかります。


日本占領された時期で収容所の歴史も触れ合うことができます。


捕虜から書かれた日記、手描き誕生日カード、刺繍入り枕、
などなどとんでもないものも見ることができます。
日本側に関連するものもあります。


また、収容所内で食糧不足による飢えきった痩せた人々の生活ぶりの紹介、
衣服もなかった時の代用品の展示もある中、
苦しい拘束生活で楽しく過ごツールも少なくありません。
狭い空間で博物館に匹敵する品の数々が点在されます。
わたしとしてはとても見応えがあります。


ブラッククリスマスに関わる部分はこれだけではないですが、
次に別の校舎内の建物をご紹介する際にまた触れると思います。
もちろん私以外にも一般の方でもこの校舎でじっくり歩き回れます。
しかもガイド付きで、
ぜひ、後編もご覧ください。


住所:香港島南區赤柱東頭灣道22號

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