チェーン店ではないのに、
絶頂期の時になんと50店舗まで盛んだった客家飯店。
現在もう片手しか数えられる老舗になってきます。
今回、最も歴史ある一軒を訪れて来ました。
昔ならどこでも簡単に食べれる客家料理ですが、
まるで「絶滅危惧料理」で、
しっかりその味を噛み締めて行かつもりでした。
まず『醉瓊樓』という命名ですが、
1950年代以後、
香港の客家一族の人数が急増するため、
客家料理のニーズもとも増えています。
1956年、第一号の『醉瓊樓』がコーズウェイベイで誕生しました。
当時の人気っぷりがまさに起爆剤のように、
あっちこっちもその看板が見れるほど有名店になりました。
しかし、あの50店舗まで繁殖された『醉瓊樓』ですが、
ほとんどオーナーが違った、
オーナーたちも良き仲間であって、
客家料理をもっと世の中に広めてもらえば、
『醉瓊樓』の店名の使用が容認されています。
ネーミングの著作権法が導入した以後、
それぞれの店名が微妙に弄ったため、
『〇〇醉瓊樓』、『醉瓊樓〇〇店』などもややこしくなってきます。
ただ一つ言えるのが、妙に弄ったため、
『醉瓊樓』を見かける所がまだ下町の感じが取り残されてるエリアです。
ともかく、『醉瓊樓』という看板を見れば、
本格的な客家料理を味わえながら、
レトロな雰囲気な内装も期待できます。
特に今回訪れたこの店、
この年代なら、
消えていくぱっかりロフトが備えています。
壁の色使い、懐かしいタイルがタイムスリップをさせてくれます。
メニューも開業当時からほとんど変わらないようです。
我々は約6時45分の入店ですが、
まだまだ店内がガラガラ、
写真の撮り放題の時間でした。
特別に座りたい席があれば、
事前予約して、テーブルの確保ができると思います。
当日で壁に張り付けたメニューの中で、
一人様のためのも提供されてるようで、
恐れず店内にチャレンジしてもよいかと思っています。
ここからロフトへの階段、
一人用の背もたれ椅子に多数があります。
意外とすんなり入れるはずです。
当日注文した料理ですが、
とてつもない客家料理の数々です。
まずこれ定番中の定番、
《客家釀豆腐》(客家の肉詰め豆腐)、
なぜ日本人が麻婆豆腐あんなに好きか理由がわかりませんが、
きっとこっちの方が日本人から好まれると思っています。
次は《鹽焗雞》(塩蒸し鶏)、
シンプルだから、好きです。
もちろん欠かさない《清蒸大鯇魚》(ネギ生姜添え蒸し鯇魚)、
香港人の食卓によく見かける一品です。
最後はこの客家名物の《梅菜扣肉》(豚バラ肉と梅菜の蒸し煮)、
一度食べないと、
客家料理を味わったとは言えませんほど有名な料理です。
これだけで白ごはんがたまらない日本人がやほどほいるようです。
ほかには日替わりスープを加え、全て五品、
4人セットで合計498HKドルのお得なメニューでした。
野菜炒めの単品だけ追加すれば、
もう満腹を抱え込んで帰れるはず。
どれでも超絶品とは言えませんが、
客家料理の本来魅力となる素朴さが思い存分味わえました。
また、この『醉瓊樓』の夜には80年代を彷彿させるネオン管が見れるほか、
昼顔も意外と見応えがあります。
看板の上の建物にかつて輝いた面影がまだ残されています。
しかし、
昔、『醉瓊樓』から離れた元従業員から創立した『泉章居』と比べ、
発展の道がまったく異なっています。
感慨深いものも感じられます。
住所:佐敦西貢街7號地下
営業時間:1100~2300(年中無休)
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