2017/09/04

伝統文化の重鎮を守る榮基花牌~その②

皆さんがよく見かけてる本格の花牌ですが、

前編のご紹介するような工程が単なるパーツに過ぎません。

そして、お客さんの要求と場面に応じて組み合わせれば、

出来上がるわけです。

日頃、しっかり各パーツを用意したり、

メンテナンスをしていけば、

いざ、リクエストが来たら、

パーツを選別してから、トラックに乗せ、

現場で組み立ていくというのも業界の流れです。


ツアー当日にも花牌会社の現場では、

あらゆる場所にも仕込みがされたパーツが発見できます。


そして、

花牌会社の社長の蔡さんが珍しいパーツもわざわざ取り出して、

貴重品として見せてもらいました。

お父さん時代の時の職人しか描けないもの、

相当時間をかけて描いたようで、

香港の中でまだ描ける人がいないだろうとつぶやいた。

「仙女散花」、「八仙賀寿」、門神」、「麒麟」それぞれテーマがあり、

目的による、使用されています。

花牌に合わせ、さらに壮麗なセットを仕上げる特別な兵器みたいなものです。


その中、花牌作りの更なる進化も教えてもらった。

キラキラビーズを取り入れたのが近年のことで、

昔、単純に紙だったり、金属だったりを使用してたが、

コスト面、再利用の可能性、耐久性、便利性などのバランスを考慮した結果、

こういう風に定着しました。


現場にも、色ごとでも大量に預けています。


業界用語として、これは「四方包」です。

ほとんどの内容は【字】です。

テーラーメイドもあれば、

「香」「港」「有」「限」みたいなよく出番あるのを作っておくものもあり、

あとは追加作成すれば、

最小限の手間で済むという効率的なやり方が一般的だそうです。

そのため、蔡さんの会社の敷地内、

数多いコンテナもおかれて、すべてが抱えてる「在庫」です。


字も蔡さん自ら書くようです。

現場でそれらしき素材もたくさんあります。


こちらは花牌の魂とも言える「鳳頂」部分のパーツです。

ツアー参加者の一番お気に入りで、

持って自撮りしたり、遊んだりことで大満足の源です。


さらにこの「羽」と付き合わせたら、

本当の「鳳頂」が完成です。


ちなみに、先ほどメンテナンスの話があるように、

羽の部分が色落ち、褪せてくる、欠けてる部分が発見すれば、

それなりにつぎ足す工夫はなくてはなりません。



ここは「龍柱」というパーツが保管される倉庫です。

実際入ってみたら、かなり迫力な空間ですよ。


それでは、本格の花牌はどのように組み合わせされてるか、

皆さんもわかりやすくように、調べた内容を画像化にしてみました。

如何でしょうか?


花牌は祝うこと、祀りこと、多くの人に喜んでもらうために、

設置されるイメージがありがちです。

葬式、人がなくなったりする時にも設置する場合もあります。

ただし、使用する色調が違います。

白と黒、あるいは暗い色を使用しなければなりません。 


社長の蔡さんに聞いてみたら、

花牌を設置するコストが材料、作りにかかってるではなく、

運ぶ費用が一番だそうです。

シンプルの花牌を設置する価格、人件費と運送費用を除けば、

3桁までの手頃価格ものもあるそうです。


この【程尋香港】ツアーのおかげで、

花牌について、まさに、目から鱗が落ちるようです。

興味が沸いて行く一方ですね。

【榮基花牌(香港)有限公司】を再度お訪ねることを楽しみにしています。

本当にありがとうございました。


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