先週ご紹介した【愛民邨】とほぼ同じぐらい歴史を持つ老舗、
意外にも飲茶屋さんではなく、
茶餐廳でもなく、ファーストフードショップです。
リノベーションされたショッピングモールの中に、
まだしぶとく生き残っています。
地元には知る人ぞ知るの存在であり、
香港にも僅かしかないファーストフードショップですが、
はたして、あの頃が蘇らせてもらえるかどうか確認しに行って来ました。
無造作でありながらレトロの店頭先も瞬時にタイムスリップさせられました。
中学生の頃、
毎朝慌てて近所である類似のお店で朝食を取ることを思い出した。
店内に椅子が確か7つしかありませんでした。
余裕のある人なら、ゆっくり座りながら食べるが、
やはりファーストフードショップであること、
出前を取る急ぎなお客さんがほとんどです。
店内のメニューは頭上のところに張り付けてるので、
見上げないと見れません。
プリントアウトされたメニューあるかどうか不明ですが、
常連以外のお客さんがめったにないため、
必要ないと思われてもおかしくありません。
香港の飲食店の店内の雑な構えが強すぎるせいか、
この丁寧な陳列表示を見て、
多少違和感があるが、面白半分で読んでみました。
「小凍杯蓋」=小さいアイスコップの蓋(の置く場所)
「大凍杯蓋」=大きいアイスコップの蓋(の置く場所)
「湯杯蓋」=スープコップの蓋(の置く場所)
「飯更」=ご飯する用のスプーン(の置く場所)
「飯叉」=ご飯する用のフォーク(の置く場所)
たしかに前世紀でよく使われてる言葉ですね。
世界共通のレジで先払い制です。
受け取った渡レシートをカウンターのシェフたちに渡せばよいみたいです。
常連なら、一言で注文できるのに、
わたしのような他所からの人で、
なかなか何を注文するか決められなかった。
すぐばれました。
今まで初めて行く店の数々からの積み上げた経験と勘による、
この「米高漢堡飽餐」(マイケルハンバーガーセット)の目立ち方を見て、
人気か主力のメニューだろうと判断して決めました。
セットからついてるドリンクがホットミルクティーにしました。
そいえば、ハンバーガーとホットミルクティーという組み合わせ、
非日常的な感じで、なんかワクワクします。
すぐ出来上がったホットミルクティーが自ら席まで持って帰って、
一口を飲んでみたら、
まだ生き残られる理由がわかります。
アツアツでコクある味、高いレベルのホットミルクティーです。
10分も待たないうちに、ハンバーガーセットの正体が明らかに、
手作りのハンバーグが分厚くてジューシー、
目玉焼が中に挟んである、
溢れ出しそうな黄身だけでも余計に食欲が刺激されます。
そして、マックや高級レストランなら、
絶対出せない(出さない)クリンクルカットのポテトフライト、
もうこの組み合わせを見つめながら、
California Dreamingという曲がどこから流れ始めた、
映画【恋する惑星】の主人公になりきり、脳内の幻覚が排除できなくなった。
これは個人的なファーストフードショップのもう一つ楽しみ方です。
夢ありがとう!
この夢がどうかつぶさないでおくれい!
住所:何文田忠孝街60號愛民廣場地下G6C舖
営業時間:0900~2100(月~日)
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