今年ちょうど100年目に迎い、
知る人ぞ知るの香港の飲茶屋さん、
まさにこれまでの香港の変化を見守り続けてくれる中、
来年あたまから皆さんもお馴染みの立地から去ってくとなります。
そのために、
恐らく日本人の中に知り尽くされてる方々が大勢と思いながら、
個人なりに「蓮香楼」に対する思い出や感想を書き綴っておきます。
お店の元は1899年広州で創業した、
【月餅】の餡子になる蓮の実を定着させた「連香樓」というパン屋さんです。
1910年に陳如岳氏(皇帝直属の秘書室の方)さんがこの店を食べて、
改名した年に広州の「茶楼大王」である譚新義氏に買収された。
その後、10店舗まで展開できた繁盛店になった。
1918年,香港商人が香港で支店の開業を要請すると広州まで訪れたみたい、
同年広州から派遣された管理層の元に香港の第一号店が開業されました。
店の名前「連香樓」の「連」を「蓮」にすると提案した末、
お店は今の名前「蓮香樓」になりました。
1949年、広州の本店は中華人民共和国成立後より政府に接収され、
そのまま国営になってしまった。
あれから広州の本店とはまったくつながりのなくなった二店舗になった。
最盛期の時は香港に3ヶ所に出店ができた、
その後、10店舗まで展開できた繁盛店になった。
香港島以外、モンコックもあったそうです。
現在上環に残ってる店舗の場所も本来の立地ではないです。
また、家族の内紛による数年間に渡って争った後、
西環にある「蓮香居」は正式に姉妹店と認められたが、
実は一回も行ったことないので、
コメントできません。
2019年より「蓮香樓」を構えてる建物が取り壊す予定がわかって、
賃貸契約が終了とともに、
閉店するという惜しむ声が相次いでいる中、
今年新たな姉妹店が荃灣で開業されると聞いて、
どのぐらい雰囲気が引き継がれてるか確認しに来ました。
まず「蓮香棧」の看板はこちらです。
見慣れてる書体と色使いでまずひと安心、
上環より若干狭い店内ですが、
全体明るくてお客さんがびっしりでにぎやかでした。
これぞ本来飲茶の文化というものがこれまで再現できた。
メニューと価格設定も本来のままです。
やはりまだ開業1年に経ってないので、
以前より清潔感があります。
日曜日のお昼でも席探しにあまり苦はなかった。
最も肝心となる点心を乗せるワゴンと「香港 蓮香」が書かれてる食器、
すべて健在です。
よく見てみたら、
細かい所までこの姉妹店まで持って来られます。
そして、点心を乗せるワゴンを出待ちお客さんの群れもしばしばです。
はっきり言って、
味より雰囲気を味わう目当ての人がほとんどでしょうが、
日に日に飲茶で食べれる点心の種類が激減してる中、
伝統の数々のものを提供し続けてくれる「蓮香楼」の存在に感謝の気持ちで、
応援して駆け付けてくれる方々も多いだろう。
「炸芋角」(さといものコロッケ)、「大包」(大きな肉まん)など、
いつのまにか貴重品になった、
お金があっても食べれない庶民食になっていまって、
我々が食べに行くことによって、
点心職人が作り甲斐と感じ取れてからこそ、
手間を惜しまずにこだわりを思って作り続けてくれた。
好きなものを二品でお茶飲みながら、
ゆっくりと時間を掛けて味わうという飲茶文化が知らずに消えないように、
できるだけいろな飲茶屋さんに通って行きたいですね。
蓮香棧住所:荃灣蕙荃路22-66號綠楊坊L1樓P9-9A號舖
営業時間:0600~2200(年中無休)
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