時計の電池が止まると、
当然交換しようと思いますが、
どこで購入したかにもよりますが、
一般的に購入先の指定なメンテナンスセンターに行けば、
大体無事に交換してもらいます。
問題は両親から受け継がれた古い時計、
高級ブランドの場合、意外と手強い交換代金と時間がかかりますね。
悩んだら、わたしは街中に隠れてる職人を頼むことが多いです。
よく古い建物の入口の階段下で店を構えたり、
細い路地でしぶとく経営したりお店では、
皆さんに想像以上なんでも対応できる職人たちばっかりです。
かわりに合理な値段や瞬時対応もしてくれることが何よりうれしいです。
今回訪れたのがジョーダンにある時計屋さんですが、
一見とてつもない小さい店に見えますが、
並ばれてるものを覗いでみると、
とんでもない値段のものがずらりとキラキラしています。
これによって、近所の暇そうなおじいさんたちの目線を集めます。
修理をお願いしてもいないのに、
ずっと店前にニコニコとオーナーと話しながら、時計を見つめます。
さて、わたしの依頼品ですが、
ルイヴィトン、ロンジンの腕時計です。
ロンジンの方がわりと最近のもので、
100HKDですぐ電池交換してもらいました。
ルイヴィトンの方が少し年代のもので、電池の入手は一日かかります。
それにしても120HKD程度で一日後に交換してもらいました。
電池交換してもらってる時間に店内じろじろ見たら、
バッテリー以外、時計バンド、
時計バンド交換、研磨を含むメンテナンスサービスも行われるようです。
そして、中古品の売買も行われてるみたい、
そのため、お客さんも数人がいて、すんなりと並ばずには行かなかった。
地元にこれほど信頼されて、
オーナーさんにとってはありがたい混雑ですね。
すごい技術を持ってるわけではないが、
なぜかいざそういう時にこの人を思い出すも古き良き香港のスタイルです。
大手メーカーやチェーン店の機械的な対応や無情に待たされるより、
わたしはこのような人情が集まれるお店の方が好きです。
香港のあちらこちらの再開発によって、
高層ビルやショッピングモールに変身され、
かつて一つ技術を持ちながら、わずかな隙間で生息できた職人ですが、
これから年齢のこともあるし、隠れる場所も失うこともあって、
この光景がきっと見れなくなると思います。
我々のような庶民が電池交換までの選択権も奪われてゆくようです。
住所: 油麻地吳松街O/S1號
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