香港の中で、一番統一性のない団地と言えば、
楽富と九龍城の間にある「美東邨」に違いないです。
この上空からの写真で団地の全貌をご覧ください。
(インターネット写真を引用)
高さ、形がまったく異なっています。
それぞれ単独な建物しか感じませんでしょう。
実は1974年から建てられた一棟が団地のすべてで、
当初は香港一番の小規模の公共団地と称されました。
その後、3回に渡った拡大規模により、
現在の模様となってきます。
この【美寶樓】は1983年、団地の二棟目として建てられました。
一棟目【美東樓】を含め、旧の長細い型の作りですが、
それぞれも若干違うことがあります。
前者は八階建て、後者は何階建てを言えば妥当がわかりません。
下のもう一枚写真をご覧いただければわかると思います。
おわかるようになりましたか?
手前と奥の方の階数が違うところがみえますか?
【美東樓】の東西側の階数の不一致が坂道に沿って建築されたからです。
まさにこの団地の見所です。
そして、【美東樓】の作りが長い細いこともあって、
非常階段は山ほどあります。
確かな記憶による、16本もあったはずです。
地下から一回を見上げると、空き部屋を発見しました。
うわさによる、この棟が老朽化のため、
建て替える可能性が出てくるようです。
せっかくこの特別な作りなのに、少し残念だと思いますね。
【美東樓】の後ろに2014年建てられた最新の棟~【美德樓】です。
わりと今流行りのY字型の作りです。
【美東樓】の完成とは40年も離れました。
香港団地の中で、元も不思議な団地とも言えるでしょう。
近づいてみて、もう一枚【美東樓】と【美德樓】のツーショットを。
この角度から、2010年に完成された【美仁樓】も見れますね。
一個前のT字型の作りです。
大通りの「聯合道」に通りかかると、真っ先に【美仁樓】が見れるはず、
でもここから見ると、【美東邨】は普通の団地と思われることが多いです。
40年の歴史も【美東樓】なら、ある程度の老舗が残されてると思います。
まずすぐこの床屋を発見しました。
外観も十分レトロでしょう。
中にも覗いてみたいですね。
看板がぼろくなってる「辦館」(クリックで説明を見る)が頑張っています。
こちらは文房具屋さんです。
昔の団地なら、絶対存在するお店ですね。
たくさん子供、学生が団地で育てられてたからです。
子供たちが大人になった今はもう戻って来ませんだろう。
八百屋さんにしたら、清潔感が溢れる一軒です。
野菜はあまり販売してないからかもしれません。
当然、茶餐廳は外せません。ここも狙っていますが、
今回はランチをしたばっかりところで、パスして、次回にチャレンジ!
取材当日は団地の周辺にあまり人の気配を感じないぐらい寂しかった、
たぶん、古い【美東樓】【美寶樓】ばっかり見てたせい、
いつか取り壊れるか建て替えてもおかしくない二棟の建物ですが、
確かに昔は空港の近くに高く建てられなかった理由で、
この独特な二棟になっていますが、
今もう空港がすでに別のどころに移って、
思い切って高く建て替えた方が団地を需要とする人達のためですね。
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