蒸し釜に入ったご飯の上に具材を乗せるイメージが浮んでくるはず。
今回ご紹介する「蒸飯」の食べ方が少し変わっていますが、
味はもちろん保証付き。その上、ご飯が特にうまいです。
お店は地元の人間しかわからない隠れてる場所。
外からはまったく店の名前が見えません。
中に入ると、普通の屋台とそれほど変わりません。
衛生面は決してよいとは言えませんが、
普通の「大牌檔」が平気な方なら、
ここも絶対大丈夫です。
メニューのほとんどが「蒸飯」類、
店内のあらゆる場所にメニューが貼り出されてあります。
わたしは定番の「蒸排骨飯(スペアリブの蒸し物ご飯)」を注文しました。
店の内と外には扇風機しかありませんので、
真夏のお昼に来るのはかなりチャレンジかもしれません。
でも、店員さんがとても優しく接してくれて、
わざわざ強力な扇風機をテーブルまで持って来てくれました。
快適とまでは言えませんが、
熱気が少しずつ収まって来るのは確かです。
気持ちの余裕もでき、店内を観察し始めました。
ちょうど座ったテーブルの目の前に、
大きな箱にたくさん「梅菜(カラシナの漬物」が詰められたものが
販売用の商品だそうです。
確かに「蒸飯」に入れると食感を豊かにすることができます。
それほど待たないうちに注文したものが来ました。
蒸し釜に入れていない「蒸飯」の登場です。
実はこのお店の全ての「蒸飯」はお店側がお客さんの代わりに、
出す際にしょうゆを加えたり、
具材やご飯も釜からお碗に移し替えてから
お客さんにお届けするのが特徴です。
見てください!肉より、ご飯の方が主役になっています。
白ご飯だけ食べても抜群のうまさです。
ご飯をうまく仕上げる秘密ですが、
それは4種類のお米をブレンドすることです。
4種類のお米とは新米、旧米、中国産とタイ産で、
さっぱりしてて、ねばねば感のない傑作です。
蒸したお肉も食べ応えがあって、
簡単ですが、絶妙なバランス。
今どきの一般的な「蒸飯」に比べると、圧勝です。
お店は朝の時間帯にビーフボウルを注文したりする人もいるようですが、
今回はこの「蒸飯」で十分満足です。
テーブルの上に自分でお茶をいれる道具が置かれて、
セルフサービスプリーズ。
ミルクティーなと飲み物がほしいなら、店員さんにいえば、
隣のお店までに注文しに行って、持ってきてくれます。
とてつもなく素朴なお店は「蒸飯」だけでも十分やっていける様子、
地味ですが、常に地元の方に愛されていて、
今後も引き続き維持していってほしいものです。
住所:元朗大棠道熟食市場C5舖
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