土地狭い香港とは言え、
大昔の道路や鉄道すら整備されてない時代に、
数時間では香港島、九龍半島から中国内陸までに辿り着けれなく、
途中にどこか一晩を過ごさなければなりません。
ちょうど一世紀前、よく行き来する商人たちや旅客にとって、
沙田という立地は絶好の休憩場所だそうです。
当時の人たちが現在沙田の圓洲角辺りで泊まれることが多かった、
【義利客棧】という宿泊施設が今回ご紹介する王氏社宅の近くで建てられた、
かつては名を馳せた存在でしたが、
時代の進化に伴い、交通網の発達により、施設の役割が薄れてきて、
次第に消えてしまった。
【義利客棧】を経営する王氏一族の村も今の一棟しか取り残されていません。
内陸から香港に移り住む客家人の王氏夫婦ですが、
清の乾隆帝時代、
すなわち1700年代半ばに沙田の圓洲角に『王屋村』を作り上げた。
今の一軒は『王屋村』の第19代目の王氏が1911年に建築された民家です。
入口に取り付けられてる「趟龍」と言う引き戸形式の木の柵が見れます。
それで最初の棟に入り、次に奥へ進むと、中庭があります。
さらに進むと、後ろの棟に到達します。
それぞれの棟より左右それぞれ一部屋が展開されて、
「四合院」に類似ですが、若干がかわります。
清時代に流行された「二進、一天井、三開間」という建築スタイルです。
部屋ごとで役割分担もあるそうです。
台所だったり、浴室だったりも間近に見れます。
これはトイレかな?
下の写真は稲の脱穀機ですね。
キレイに保存されていますので、
過去、王氏一族の生活っぷりが垣間見えると思います。
訪れた日にタイミングがよく、
「邂逅!老房子」という芸術展覧がこの古屋に行われています。
香港に四棟の古い建築物を選び、芸術と歴史をコラポするという企画です。
王屋村古屋が「沙田」に関連する芸術の展示をすることになっています。
単なる展示ではなく、プロジェクターを利用したり、
音声や音楽を通して、建物内でストーリーテリングします。
二階への階段があるが、基本的に立入禁止です。
それ以外は自由に見学することができます。
展示品の中、沙田の古今を反映する地図もなかなか面白いですが、
さらに、もう一個「伝承」によるものです。
300年前の沙田は藍染めの盛んだ場所という「伝承」があります。
藍染めのための染料は【山藍】からで、
約1年をかけて、たくさん年寄の地元に聞き込みによって、
沙田の【山藍】を見つかり、古屋に大事に展示されています。
展示会は今年(2017年)の6月30日まで、
興味あり方、ぜひ行って見てください。
本題に戻り、古屋の外観にある彫刻などの細かい飾りが施されており、
独特な雰囲気を醸し出していますね。
上記の横から撮った写真では、
冒頭に述べた「沙田の圓洲角」の地理の利便性によって、
中国内陸と香港に往来する人たちが慣性的に泊まる地として紹介してたが、
まさに、今の古屋の横でも現代のホテルを構えてることで、
きっとこれがこの土地の運命だろうねと不思議さを覚えています。
たしかにリーガル リバーサイド ホテルですね。
開放時間:09:00~13:00、14:00~17:00
定休日:火、クリスマスと翌日、元旦、旧正月3日間
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