2017/08/28

冰なし極冷レモンティー~其記

え大澳と言えば、

海産物や蝦醤という一般観光客も知り尽くされてる名物がたくさん、

通になれば、

炭焼きの「雞蛋仔」(ベビーカステラ)が外せないと断言できます。

それ以外、最近すっかり週末食べ歩きパラダイスになってる大澳ですが、

まだまだ未開拓の領域が山ほどあります。

今回ご紹介したいのが香港唯一と言っても過言ではない、

冰を使わず、ギンギンに冷やしてありながら、

どこにも負けない濃さのレモンティーを提供する老舗。


実はこう見ても大澳に根ざした40年以上、

知る人ぞ知る地元の名店です。

レトログリーンのテーマカラーが目印です。

基本的に家族全体でお店を支えてる、

余計な店員さんが一切ありません。


ちょうど歩き回ったおかげ、

体感温度がMAXになっています。

ミルクティーの愛好者の私でも躊躇なしに、

アイスレモンティーをお願いしました。


じっくり観察した結果、

このまぼろしアイスレモンティーの作り方が簡単そうです。

まず常に冷えやしてるコップを取り出す、

冷蔵庫から事前に用意してある専用「茶」を投入した、

最後にレモン汁も注ぎ、かき混ぜたら、完成するようです。

作り方が丸裸にみせてるように堂々店頭に作られています。


果たして、そのお味は如何かというと、

かなり冷えてる凍檸茶(レモンティー)そのもの、

いつもなら、冰が溶けてくると、味が薄くなったり、

スライスレモンをつぶす手間の必要もなくなります。

そのかわり、変わった見た目で一瞬にこれは何という驚きがあります。

はっきり言って、香港レモンティーが大好きな人なら、

きっとこの濃厚な一杯もすぐ受け入れてくれます。


ほかのメニューですが、

基本的に軽食ものばっかり、

サンドイッチや麺類ものを中心になっています。

せっかくだから、

香港人がティータイムでよく食べる【餐肉煎蛋出前一丁】を食べてみた。

つまり、ランチョンミートと目玉焼きを出前一丁に乗せという感じです。


おそらくご主人の奥さんですが、

毎回注文を受けた後、そのまま出前一丁が箱から取り出し、

家で調理してるかように作り始めました、

こちらも堂々と見せたりして、

正真正銘に【出前一丁】を使ってるよとアピールしように見えます。

建前【公仔麺】(インスタント麺)のメニューでも、

【出前一丁】を使用するなら、別料金がいるろころが少ない、

香港の場合、【出前一丁】はあれだけの貴重品がわかって来るはずです。



出来具合はこんな感じです。

日本なら、これぐらい仕上げる状態は当たり前が、

なぜか香港で味わうと、

特別的な味になります。


風情の違いによって、

喉越しの感じも変わってくるだろう。

また、素朴さがつまってるところでも先入観があり、

案外にお手柔らかにした可能性もなくもないでは?


飾らない店頭、

まるで風景に溶け込んでる食パンたち、

愛嬌たっぷりです。


香港の屋台だけ許してしまう汚さ、

さりげなくアピールしてくるレトロ感、

普通のメニューでも普通の時間を作ってくれます。

大澳に新しい思い出作りには立ち寄るべきだと思いますよ。


住所:大澳吉慶街8號 
営業時間:0630~1630(平日)、0630~1700(土日)

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2017/08/24

香港最大級の住宅団地~美孚新邨

まさか地下鉄の駅名がこの住宅団地から、

そして、団地の命名が1920年代より、

この不毛の地を石油倉庫にした『モービル』 (Mobil)の社名、

香港では『美孚石油公司』という名称の企業が由来でした。


地下鉄の建設することを察知したように、

1968年、石油倉庫が青衣に移転すること伴い、

本来の土地にかつてない大規模な住宅団地を建設し始めました。

1982年、地下鉄の荃灣ラインを開通した頃、

『美孚』の駅名ではなく、

当初の地名~『荔枝角湾』の略称の『荔湾』と命名されました。

『美孚』を改名したのが1985年でした。


住宅団地の建設概念は生活のすべてが敷地内に済む、

最先端の設備と環境を整ったという魅力がかなり話題になってました。

まだ経済発展の間もないあの頃、

普通の公営住宅団地に住めるだけで”やっと”という感じ、

『美孚新邨』に住むとは夢のような話でした。

昔に多くの人々に憧れた団地に行って見たら、

衰えない美しさで強いインパクトが与えられました、

なんで素敵な空間と感心した一方、

現代化の高級マンション群でも得られない生活感に対して、

今どきの人の生きる水準が落ちてるではないか疑問を持ち始めた。


敷地内歩き回れば、

あっちこっちも古き良き時代のものを発見できます。

まだ十地供給の問題なかったり、

デベロッパーさんが完全儲け主義のなかった時代に、

ところどころの作りが今どきではなかなか見れない、

住民の気持ちを考慮した上で作られたものばっかりで。


二階建てのモールの外側にこんな優雅な螺旋階段があるなんで、

考えられないでしょう。

しかも何ヶ所もあります。



そして、数えきれないほど休憩用のペンチが設けられています。

デザインも様々で、

ゆっくり敷地内に散策でも疲れません。


室内と室外でも洗練されたような空間を作り上げてくれた、

天井から一階の噴水、

駐車場の出入口のところから見上げてると、

広々とした空が見れたなど芸術作品に近い作りが堪能できます。



何と言ってもこの団地が香港最大級ということで、

全部で合計99棟も立ち並ぶ、

13000人超えの大型住宅地で、

初めて来られる方なら、

迷宮に入ったと思われる似た建物ばっかり、

よくみてみたら、

こちらの棟が115番と命名された。


こちらはおそらく団地内の最大番号の119番の棟です。

いきなり言われてもどこにあるかわからない、

二回目もすぐ思い出せないほど巨大な団地です。


美孚という名の産み親の『モービル』社の存在と言うと、

合併した後、『ESSO』のガソリンスタンド以外、

昔の面影がまったく見当たらない、

もしかしてどこかに秘めてるかもしれませんが、

そう願って、次またゆっくり来たいという気持ちもあります。


ついに今回の本題に入ります。

美孚には他所の人達が知らされてない【美孚八景】があり、

一つ団地にこれだけの見応えある作りが誰も思いませんはず、

今回の紹介を通して、(人による美孚八景】が違いますが、)

美孚新邨の魅力も最大級まで引き出して伝えたいです。


1)龍の壁画

隣に社名の漢字『美孚』の由来と中国進出の背景を書かれてる看板があり、

内容による、『美孚』の名の生れ年が1906年でわかりました。


この壁画が1968年『美孚新邨』の落成時に展示し始め、

団地内の最古の展示品と言っても過言ではありません。


2)豐年台

単純に池の中に巨大の球体が飾られています。


近付けてみると、

十二生肖の動物をテーマにする展示品です。


3)美新園

1969年に落成された噴水ですが、

その隣にも紹介文が書かれてる看板があります。

社名を『美孚』にした理由も察知できる内容だそうです。


この噴水を仕掛けたのがイタリアの芸術家のAntonio Casadeiさんです。

言われなければ、

普通の布団を干す公園に過ぎないと思われるかもしれません。


4)寶鼎台

名前の通り、巨大な鼎が噴水になっています。



蛇口のどころが龍になってる作りです。

夜にさらにライトアップするだそうです。


5)雅趣園

普通の造園と池になっているみたいです。


ここがハトたちの休憩場になってるみたい、

結構の数がここにゆったりしています。


6)九如台

9種類の魚をテーマにした噴水です。


【魚】の広東語が【如】と同じ、

あの天保九如を意味するための作りだそうです。


7)飛馬廣場

格好いい飛ぶ馬が凛としてる広場です。


この飛ぶ馬は『モービル』社のロゴと言ったら、

思い出せますか?

言われてみれば、確かにそうですね。


8)叠泉台

こちらもわかりやすく名前の通りです。



パンチ一番弱いかもしれないが、

これも座れるように作られています。

住民としてはありがたいですね。



先ほど軽く美孚八景】を紹介したが、

『美孚新邨』はこれだけではなりません。

じっくり観察したら、

大量過ぎると言ってもいいほど彫刻や展示品がみつかるはず。

まさに観察力が試される団地です。

皆さんにとっても簡単にアクセスできる趣のある団地になる違いないです。


ここで、番外編!

美孚と言えば、九龍バスの本社車庫の地です。

実は本社ビルに入ったら、

九龍湾のようなカフェコーナーがあります。


以前ブログでも紹介した【レアのひと時~九龍バスの社員カフェ】と同様、

一般の方でも入れて、社員コーヒーを飲めます。


レアの展示品ですが、

九龍湾のほど陳列されていません。

ここだけしか見れないものもあります。

バスマニアなら、ここも用チェックすると思います。


入口はここです。


入口の隣に新しいマンションに直結モールに、

ぜひチェックしておくスポットもあります。

それは九龍バスのグッズ専門店です。


プレミアムのものがおいてるかどうかわかりませんが、

わりと品揃え豊富、

オープンスペースになってるし、

ゆっくり宝探しできると思います。

せっかく美孚なら、外せないでしょうね。



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2017/08/22

寂れた通りの唯一盛り上がり~錦記大排檔

思いもよらない場所に、開業35年以上の老舗があり、

立地の原因もあるかもしれませんが、

なかなか行けてなかった。

遂に最近お友達の集まりで、

普段に一般な方でも立ち寄らない通りに宴会をしてきました。


食欲そそる店構えですが、

香港一有名な葬式会場エリア、

そして、周りもその関連業者のお店を林立することだけで、

昼間でも人の気配があまり感じません。

まさしく異様の空気に包まれてる一軒です。



まだ明るい夕方6時からのスタートなので、

店員さんが慌てて用意し始めてるところ、

予約なしでも席を選び放題できます。


まずテーブルを決め、食器洗いのセルフサービスも済み、

店内でうろうろし始めました、

最も目立つのがこの「関帝」の像です。

かなりの存在感で、

一瞬静けさに満ちた雰囲気から圧倒されるかもしれません。


それ以外、飾られてるたくさん料理の写真、

読んだだけで食べてみたくなるメニューも「関帝」に負けないように、

大きくアピールしているように見えます。

鶏が被れるほど大量のネギが乗せた一品の写真が印象的でしたが、

結局鶏の気分でなかったため、

お預けということで、また今度にします。


4人でもあれごれを注文しました。

まず、『魚香茄子煲』(ナスとひき肉の煮込み)が先頭に、

間違いない服に着くほどいい匂いがした。

ご飯あるなしでも止まらない一品です。


次はこの店の名物~炸大腸(豚モツ揚げ)、

ジューシーで歯ごたえがたまらない、

お酒のつまみにビッタリ!


これも力作、~『砵酒焗蠔』(牡蠣のホイル蒸し)、

不健康そうな料理に見えるが、

タンパク質、コーゲン、タウリン、

ビタミン、鉄分も一気に吸収できる一品です。


野菜を取りたいから、

『西蘭花牛肉』(牛肉とブロッコリーの炒めもの)もしました。


最後に、飲み続くため、

『椒鹽鮮魷』(イカのスパイシー揚げ)をお願いした。


あまり海鮮を注文してなかったことが少し後悔しました。

お店のオーナーが漁民出身で、

海鮮さばく得意だからです。

料理の方ですが、

香港のあらゆる名店、【金山海鮮酒家】などを真似すると明言した。

なぜなら、

漁民でありながら、実はあまり料理得意でなかったからです。


夜更けになり、店内が混んで来ます。

葬式の出席者や儀式を進行する『道士』たちもたまに集結されるそうです。

死に関わる方々がここに生きるための食事を取ることで、

意味深い場所と感じることも言えます。


葬式会場へのデリバリサービスもやられてる、

出席者のための特製のセットもあります。

また、定番料理でもここで特有の作り方で仕上げたものがたくさん、

ワインの持ち込みも可能だそうで、

これから宴会をするには一つオプションとして取っておきたいです。


昼間に普通のランチメニューもあるが、

盛り上がるのがやっぱり暗くなってからですね。

店内が満席状態になったら、

周囲の秘密基地もお店の敷地になり、

世の中の珍味を堪能する楽土にみれるに違いないです。
   

住所:紅磡老龍坑街 16-18號
営業時間:1100~1415、1800~0000(月~日)

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