香港に取り残されてる職人さんにも言えるだろう、
いつか必要とされてないと疑問をもちながら毎日巧の技で、
困ってる人の役に立っています。
美孚まだ海だった頃から靴の修理屋を始めた初代ですが、
美孚新邨の落成とともに今の場所に引っ越し、
50年以上を経ち、現在既に二代目に引き継いでもらっています。
当時その優れる補修技術で評判が広められ、
地元をはじめ、次第に靴の補修と言えば、
「根記」というそこそこある知名度のお店になりました。
残念なことは現在の香港人、特に若い人、
靴が壊れたら、新しいの買い換えしか概念がありません。
実はわたしまでもスニーカーなんか補修することできないと思ってた。
(壊れ具合はこんな感じです。底の部分だけ)
「根記」なら、なんでも修理できると友達から教えてもらったので、
ぜひ試してみて訪れてみました。
まさか歩道橋の下にお店を構えていて、
狭い空間の中で靴の山だらけで、あとは補修の道具と材料に占められてます。
わたしのスニーカーが二代目に渡し、診察してもらった結果、
繁忙期のため、一週間の補修時間が必要と言われ、
愛用の靴が復活できるなら、もちろん待ちます。
店のわずかなスペースでもこの老舗の歴史痕跡がみつかった。
昔の看板が隙間で発見しました。
当日は二代目の忙しいぷりを見て、それ以上話したくても、
声をかけにくかったです。
一週間後再びお店に訪れ、
今度は二代目の奥さんしかいませんでした。
でも、すぐわたしのお願いをした靴が見つけて引き渡してもらいました。
知ってる範囲に、あまりに好評のため、
支店をやってほしいというファンの声もありましたが、
全部の修理が自らの手で行うため、
その以上の時間をかけれません。
ある程度のプライベート時間がほしいので、
現状維持となっています。
普通の皮靴、スニーカー、ハイキングシューズの修理が得意ですが、
二代目に曰く、世の中で修理できない靴がありません。
問題は必要な金具や素材がそろえられるかどうかです。
金具は時にはわざわざ手作りすることも、
ゴム・スポンジなどの材料が中国からでも、
海外でも、出来る限り多くの場所で入手をしています。
見えないところで工夫をして、細かい作業もあるのに、
ただの120ドルで、もう捨てようと思ってた靴を蘇らせました。
本当にありがたいです。
修理後はこんな感じです。
如何でしょうか?
二代目による、誰もその技術を知りたいなら、タダで教えます。
現代社会はまだ靴の修理をやりたい人が減っていくしかありません、
きっと自分が引退する時、その技術も引き継がれないだろうと思っています。
これは大都会の進歩とともに失った代償でしょうか?
消滅しないでほしいです。
店名:根記補鞋
住所:美孚新邨二期吉利徑五至七號地下
営業時間:0930~1900(月~土)
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