香港通なら、きっとご存知、
すっかり観光スポット?になってる「雀仔街」(バードストリート)ですが、
本来は別にある小さな細い通り「康楽街」のことを指してる。
通りの両側にたくさん小鳥屋さんがたくさん並んでる、
鳥を愛するオヤジたちのたまり場でした。
そもそもあそこがたまり場になったかどういうと、
1950年代頃、現在「ランガムプレイス」の場所で、
鳥篭を持ちながら、飲茶をするオヤジたちが奇香茶樓の常連さんになり、
次第に、この茶樓は交流の場に、自慢し合ったりするらしいね、
そして、鳥に関連する商品の売店を経営するものも現れ、
いつの間にか「雀仔街」のひな形になってきた。
その後、奇香茶樓が取り壊されて、
その「ひな形」はそのままに近くの「康楽街」に移り、
初期、10人程度で店を構えたりして、
1970年代、「雀仔街」という呼び名を定着し始め、
1980年代、店なんと80軒まで発展され、
当時こそ正真正銘の観光スポットだった。
その後のこと、皆さんもご存知の通り、
香港の返還と伴い、旺角の再開発プロジェクトを始動、
「雀仔街」にある通りが潰され、「ランガムプレイス」になった。
現在、鳥を愛するオヤジたちが太子の「花墟道」近く、
「園圃街雀鳥花園」に集結するようになった、
昔のような賑わいはなく、活気もイマイチ、
観光客は多少見かけるが、やっぱりあの勢いが失ったと感じる。
果たして、まだ「雀仔街」と呼べるでしょうかね?
我々の世代もう鳥オヤジになるつもり人そうそういないだろう、
だから、政府もそれほど力を入れてなく、
この業界?!の夕暮れを待つだけしか思わないね。
恐らく、鳥によるH5N1亜型の鳥インフルエンザの源は、
まさに「雀仔街」の小鳥屋からという過去があって、
それ以上規模を大きくすると、
衛生面と管理面も懸念されてるだろうね。
気づいてる人いるかもしれませんが、
子供の時に、
鳥籠を抱えたおやじたちがバス、電車を乗る姿は度々見かけたが、
今まったく、なぜかどういうと、
鳥インフルエンザ以後に、
禁止となったそうです。
鳥を愛するオヤジが「雀仔街」まで行きたくても、行く手段減って来ると、
当然、昔のように賑わうことはなくなるでしょうね。
「雀仔街」はきっと夕日と同様に、
沈みゆくだろうね。
少し寂しいです。
ちなみに、香港の初めの「雀仔街」は「康楽街」ではなく、
香港島の「閣麟街」だそうです。(1930年代の話)
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